と言ってもスキャンダルな話ではないです。元はスペイン語のニュースで見ました。

http://eduangi.com/2010/07/03/el-presidente-de-ucrania-compra-drogas-por-internet/

と言っても、スペイン語を理解出来る人ばかりが小生のブログを訪れる訳でもないでしょうし、第一がせねただったらどうするんだ、と言う事で、「裏を取る」意味で、日本語でも同様のニュースがないか検索して見ました。そしたらあったあった。

http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_soc

まぁ、時事ドットコムのニュースであれば、確かなニュースなんでしょう。

でも、たとい自国の司法システムを批判する為でも、大統領がネットを通じて麻薬を買うって、相当大胆なのではないですか?

また、ライバル政党が言うように、「麻薬を買う事自体が違法であるから大統領を罰するべきだ」と言う見方もあるでしょう…。(その辺りの事はこの大統領さん考えなかったんですかね?)。

「実際に購入出来るかどうか『摘発の為に』注文してみた」と言うのであれば、それは警察の仕事で、わざわざ大統領がする事でもないように思いますがねぇ。と言うか、その警察が役に立たない点を指摘したかったのでしょうが。

それにしてもこれらの麻薬が国内のサイトで購入されたか、国外のサイトで購入され、国際宅急便で届けられたのか少々気になるところです。スペイン語の記事の方には「短時間で調達出来た」と言うような文脈なので、国内のディーラーから届けられたのだろう、と想像出来ますが。

でも、これが国外からの購入だったら、手に入るまでの困難(つまり取り締まり)は国内より厳しく、依って多くの人は調達出来ないだろうか、と考えるとそうでもないんじゃないかと思います。

つまり、国内の宅急便(要は Messenger Service)を使おうが、国際宅急便を使おうが、余り違いはないのではないかと。

国際宅急便の場合は輸入になるので、税関も通る必要があり、それなりに検査もあるだろう、と思うのがフツウかも知れませんが、一日に何百通も、或いは千通を超えるパッケージや封筒をハンドルする DHL、FedEx、UPS などの国際メッセンジャー会社が夫々をちゃんとチェック出来るか、と言うと難しいのではないか、と言うのが小生の感触です。

ところで、記事の中に「会議後、薬物は大統領府の中庭で焼却処分されたという。」とありますが、これなんなんですか。ひょっとして証拠隠滅?

ライバル政党から批判されたのであわてて焼却したのかな?と疑ってしまいます。

また、本当に麻薬売買や不当な薬物の売買を取り締まりたいのであれば、司法関係者(警察とか検察とか)にそれら薬物も渡し、捜査を命じるべきだと思うんですがね…。

と考えると、このウクライナ大統領の「衝撃の告白」(?)も、ひょっとして単なる「パーフォーマンス」なんかなぁ?と思ってしまいます。

ま、色々な国があり、中にはヘンな大統領もいます、と言う事なのかも知れません。

ところで、スペイン語の記事の方は肯定的で、他のヨーロッパの大統領も同じ事をやってみたら良い、との事です。それで麻薬売買が効果的に取り締まられるようになれば良いのですが・・・。なるかな?