さてさて。いつまでこのブログをほうっておくのか、とお叱りの言葉は特にないのですが、まぁ、書くべきテーマはあるのですが、兎に角時間がない、と言う事で放置しておりました。

で、今回は、特に貿易と直接関係がある訳ではないのですが、メキシコに入国する旅客の税関申告も電子化される、と言うニュースを読んで一言。

元ネタはこちら。スペイン語を学習中の方は練習だと思って読んでみたら良いでしょう。

http://www.radioformula.com.mx/notas.asp?Idn=376258&sURL=

要は、メキシコに入国する際に税関申告書を提出しますよね。飛行機の中で配られるやつ。

入国審査の後、荷物をピックアップし、最後のところでこれを税関職員に見せ、信号機のボタンを押します。緑が点けばフリーパス。赤信号が点いたら税関検査を受ける、と言う、例のやつです。

このシステムが電子化される、と言うニュースです。

でも、どうやって電子化するの?と言うと、電子的に入力する為のモジュール(コンピューター画面がついたカウンターのようなやつ)が空港などに配備されるとの事です。

なるほど。空港で飛行機に乗る時にお姉さんがいるカウンターに並ばずに、自分で画面を見ながら電子的にチェックインするためのカウンターがありますよね。あれと同じようなシステムだと想像します。

で、飛行機に乗るときにはボーディングパスが印刷されるので、預ける荷物がなければそのままセキュリティーチェックを受け、搭乗口に向かいますね。

と言う事は、この場合税関申告書が印刷されるのでしょう。で、それを持って係官がいる信号機のところにいけば良いと。

QR コードが付いているそうですが、これは二次元コードと言うやつですね。フォームにこれが印刷されるので、係官はこれをスキャンすれば良いと。

そうすると、税関申告の手間が削減され、スムーズになるそうですが、ホントかな?

メキシコシティー空港やカンクン空港を含め、各地の税関に 151台配置された、と書いてありますが、足りるのですかね。

結構、不案内な外国人旅客がどうして良いか判らずうろうろしたり、画面を見て操作しようとしても英語もスペイン語も判らずフォームを短時間で印刷出来なかったり、色々障害が出て来そうですね。

手書きのフォームが良い点は2つあると思います。

ひとつは、書くのが簡単だと言う事。ボールペンがあれば、パスポートを見ながらパスポートナンバーを記入したり、サインをしたり、ものの 5分もあれば書けますよね。画面上の操作となると、キーを押して、その結果を画面上で確認しながら次のページに行ってまたキーをいくつか押して・・・、と結構時間がかかるものです。

それともうひとつの advantage は、手書きのフォームだと飛行機に乗っている間に記入出来る、と言う事でしょう。

最近では、少しずつ飛行機に乗っている間でもインターネットが出来るようになっているそうですが、まだメキシコ行きの飛行機でインターネットが出来るものには乗った事がありません。

手書きであれば、CA のお姉さんが機内で配るので、メキシコシティー空港に到着する前の暇な時(大抵映画が終わった時など)に記入すれば良いので、着陸してから慌てて何かをすることはない訳です。

逆に、本当にインターネット上で申告フォームを作れるのであれば、飛行機に乗る前にこのフォームを印刷してしまう、と言う方法が考えられ、これだと確かにタイムセービングにはなりますね。

ただ、成田空港で搭乗時間前に暇だからメキシコの税関申告フォームを作ってしまおう、と言うのはあまり感心しません。印刷出来ないからです。

そうではなく、自宅を出る前にネットでフォームを作り、QR コードが入った申告書を印刷し、パスポート等と一緒に持参すれば良いのでしょう。

こうなると、なんとなく、レストラン等で良くある値引きのクーポンみたいですね。

で、試しに大蔵省のサイトでこの旅客としての税関申告が出来るかどうか、その為のページがあるかどうか探してみました。

あら~。ありましたね。これです。

https://siat.sat.gob.mx/app/formulario/faces/pages/index.jsp

ちゃんと英語とスペイン語がスイッチ出来るようになっています。

でも、RFC(納税者登録番号)などは外国人は分からんだろう、と思ったら、どうやらこのフィールドはブランクでも良いようです。

国籍の国名もプルダウンで選択出来るようになっていて、ちゃんと JAPAN ってありますね。当たり前でしょうが。

しかし、本当に機能するのかはちょっとやってみないと判りませんね。

これからメキシコに旅行される方は、試しに出発前にこのサイトで税関申告書を印刷し、持参し、ただ、それだけでは心配なので、別途飛行機で配布される手書きバージョンもちゃんと記入し、バゲージをピックアップした後、両方係官に見せてみては如何でしょう。

そこで、「電子バージョンがあるなら手書きの方はいらないよ」と言われたらめっけもんです。

「若し飛行機の中で配られなかったらどうするの?」ですって?

その場合は、電子的税関申告書が既に機能している、と言う事なので、出発前に自宅で印刷したものを見せる、または、若しそれを忘れたのであれば、他の旅客とともにコンピューターのカウンターに並ばなければならない、と言う事になるでしょう。

今後メキシコシティーの空港内でどんな光景が見れるかちょっと楽しみです。